ABOUT

北陸工芸の祭典 「GO FOR KOGEI 2021」は、富山、石川、福井の北陸3県を舞台に繰り広げられる、工芸の祭典です。「工芸の時代、新しい日常」をテーマに、”現代アート化する工芸”と”デザイン化する工芸”を、高岡、金沢、小松、越前で同時開催する2つの[特別展]で展開するとともに、北陸の工芸産地をリアルとオンラインで巡るプログラムをお届けします。

開催に際して

 日本の工芸の魅力を発信する北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2021」を開催します。今年のテーマは、「工芸の時代、新しい日常」です。 北陸には、工芸が盛んな土地がたくさんあります。富山、石川、福井の三県には23品目の国指定の伝統的工芸品が存在し(2021年1月15日現在)、質の高い工芸が生産されています。主要な場所には、美術館、大学、研究所、共同工房が設置され、専門的な視点から工芸の研究や制作が行われています。そこで学んだ方の中にはその地に根を下ろして職人や作家となり、産地の工芸の担い手として活躍している方も多くいます。人と産地がつくり出す工芸の魅力は各地で開催される工芸祭にも見られ、つくり手に近い、親しみやすい工芸イベントとして毎年多くの人で賑わっています。
北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2021」では、7つの工芸祭や数十箇所の工房の紹介を通して、つくり手と産地が織り成す北陸の工芸の力を伝えていきます。また、日本の工芸に新たなパースペクティブをもたらす2つの大型の企画展を開催し、北陸の工芸にとどまらず、日本全国の工芸の最新の動向を他に先駆けて発信していきます。
今回は「工芸の時代、新しい日常」を全体テーマにして、工芸を中心とした今日的なアートをサイトスペシフィックなアートとして紹介する特別展I「工芸的美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット」と、ディレクターと工芸作家、生産者が協働でプロダクトを考えるプロジェクト型の特別展II「工芸×Design 13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿」を開催します。
40名を超えるアーティスト、工芸作家、職人たちが参加する、この2つの大型展によって、領域を拡げ、多様化する工芸と、それに隣接する現代アートやデザインの力を伝えます。

総合監修/特別展キュレーター

秋元雄史
東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館長

1955年東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業後、1991年よりベネッセアートサイト直島のアートプロジェクトを担当。開館時の2004年より地中美術館館長/公益財団法人直島福武美術館 財団常務理事に就任、ベネッセアートサイト直島・アーティスティックディレクターも兼務。2006年に財団を退職、2007年-2017年 金沢21世紀美術館 館長。「金沢アートプラットホーム2008」、「金沢・世界工芸トリエンナーレ」、「工芸未来派」等を開催。2015年-2021年東京藝術大学大学美術館 館長・教授。現在は、練馬区立美術館 館長、金沢21世紀美術館特任館長、国立台南芸術大学栄誉教授。

この度、関係各位のご協力のもと北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2021」を開催できますことを大変うれしく存じますとともに、主催者を代表いたしまして、心から感謝申し上げます。 2020年にはじまった新型コロナウイルスの世界的流行により、これまで社会を支えてきた近代的な価値観や社会の在り方 への見直しが迫られています。あらためて、近代以前から日本に伝わる豊かな自然、風土、歴史と、それを背景に誕生して、長く日本のものづくりを支えてきた、工芸的価値とその再評価によって、新しい日常を切り開くことができるのではないか。そして、工芸的な魅力を最大限に引き出す 2つの特別展とともに、素材技法様 々な工房が集結し、内発的な工芸祭が行われてきている地域の「ネットワーク化」 を推進することで、北陸ならではの広域的な“アート”エリアを形成することができるのではないか。そんな想いからこの GO FOR KOGEI を開催いたします。 2024年には北陸新幹線の福井延伸も控える中、従来の“枠組み”を超えて、工芸の新たな魅力を北陸から国内外に発信して参りたいと存じます。 最後に、開催にあたり、ご理解、ご協力を賜りましたすべての皆様に心から感謝を申し上げ、ごあいさつといたします。

北陸工芸プラットホーム実行委員会プロデューサー

北陸工芸プラットホーム
実行委員会プロデューサー

浦 淳
認定NPO法人趣都金澤理事長

開催概要

  • タイトル

  • 北陸工芸の祭典 「GO FOR KOGEI 2021」

  • テーマ

  • 工芸の時代、新しい日常

  • コア会期

  • 2021年9月10日(金)~10月24日(日) ※[巡る]プログラムは8月28日~11月28日に随時開催

  • 入場料

  • 有料(一部無料)

  • 主催

  • 北陸工芸プラットフォーム実行委員会、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興

  • 主管

  • 認定NPO法人趣都金澤

  • 共催

  • 金沢21世紀工芸祭実行委員会、クタニズム実行委員会、
    ガラスフェスタ(富山ガラス工房)、高岡クラフト市場街実行委員会、
    RENEW実行委員会、クラフトフェス実行委員会

  • 特別協力

  • 富山市、高岡市、能美市、小松市、越前市、北國新聞社・富山新聞社

  • 協力

  • 勝興寺、那谷寺、大瀧神社・岡太神社

  • 特別協賛

  • ビーインググループ、マツモトインベストメント株式会社、三谷産業株式会社
    樂翠亭美術館、リバーリトリート雅樂倶

  • 後援

  • 富山県、石川県、福井県、富山経済同友会、金沢経済同友会、福井経済同友会、
    金沢市、JR西日本、北日本新聞社、福井新聞社、富山青年会議所、高岡青年会議所、
    金沢青年会議所、小松青年会議所、武生青年会議所、公益社団法人日本建築家協会北陸支部

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